終売となった駅弁の記録 ~鉄宿別館~

既に販売が終了してしまった駅弁の記録を残します

東京祭弁当(東京駅)

東京祭弁当(東京駅)・・・期間限定が勿体なく、通年販売を強く希望する

私も含めて、常に多くの人が訪問する、日本で一番人気のある駅弁売り場と言えば、駅弁屋祭です。その売り場が移設されてリニューアルオープンしたのに伴って発売されたのが、東京祭弁当です。

下の写真は、新しい駅弁屋祭の外観です。広くなったとの事ですが、・・・もっと広くしないと混雑緩和にならないような気がします・苦笑。が、人々がひしめき合っているのを見るから、逆に購買意欲が湧くわけで(並んでいるラーメン屋はより人が並ぶ法則)、これはこれでOKです。

 

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で、私がどうしても食べたかった東京祭弁当の外観です。この売り場で売られている人気の駅弁、チキン弁当、東京弁当、深川めしの3種類の「いいとこどり」駅弁になります。

東京祭弁当の掛け紙も、良く出来ていると思いますね。これは記念になるな、と思いつつ、私は蒐集癖が無いので、紙ごみ入れに直行になります・涙。

 

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それにしてもこの東京祭弁当、凄いんですよ。まず、左側のチキン弁当は昭和天皇がファンだったと言われているものです。宮内庁御用達ですよ、事実上。そして右側の深川めしは、あの宮脇俊三先生が大好きだった駅弁です。それらの人気ぶりだけで、食べる価値が大ありと言えるでしょう。

 

東京を代表する3つの駅弁の美味しさが凝縮

そして、待ちに待った開封です。チキン弁当と深川めしの大ファンのワタクシとしては、買わない訳にはいかない駅弁なのです。蓋を開けてみたところが、下の写真になります。いや~、これはまさに、美味いところだけを入れ込んだ駅弁で、反則技と言えましょう。

 

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【お品書き】

・トマト風味ライス ・白米 ・茶飯 ・キングサーモン粕漬焼き ・鶏唐揚げ ・玉子焼き ・あさりとゴボウの生姜煮 ・牛肉と筍しぐれ煮 ・こんにゃく煮 ・人参煮 ・小茄子漬 ・スモークチーズ ・味付け穴子 ・ベッタラ漬け ・玉子そぼろ ・グリーンピース ・いんげん ・わけぎ


まず最初に、キングサーモンの粕漬焼きから。実は私、東京弁当は全体のバランスがイマイチで、あの値段は価値に合わないと思っています。そんな文句も浮かぶ東京弁当の中で、最も美味いのがこれなんですね。これと白米の組み合わせは、最強ともいえる美味さです。

 

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次に深川めし深川丼のような「ゴチャ」っとした盛り付けが、逆に食欲をそそりました。穴子とあさりとわけぎを一緒くたにして口の中に放り込むと、深川めし特有の深~い風味が広がります。

 

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そして安定のチキンライス&鶏唐揚げ。ケチャップライスがとかスモークチーズが、他のメニューと合わないのではないかと危惧したものの、全くそんな心配は無用でした。普通に全部が美味いんです。むしろ3つの区画で変化が有って、たいへん好ましいとさえ言えます。

 

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東京弁当の区画に入った、玉子焼きと牛肉のしぐれ煮です。東京弁当の時よりも、きちんと脇役を演じられていて、バランス的に最高でした。

 

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という事で、最後に書いておきます。「日本レストランよ!東京祭弁当を通年販売せよ!!」・・・こんな美味い駅弁が期間限定とは、悔しさすら感じます。こうして改めて思い返してみると、いかにチキン弁当と深川めしが偉大だったのか、よく理解できますね。

 

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皆さんにこうしてご紹介していますが、東京祭弁当は2016年の11月9日~11月30にまでの、僅かな期間しか売られませんでした。期間限定駅弁を見かけたら、極力食べておきたいですね。

(2016年11月15日、東京駅で購入。1350円)