終売となった駅弁の記録 ~鉄宿別館~

既に販売が終了してしまった駅弁の記録を残します

上州牛ステーキ弁当

上州牛ステーキ弁当・・・恐るべしおぎのや、こんな美味い牛肉弁当は無いぞ

横川駅のおぎのやと言えば峠の釜めし、それ以外では峠の鳥もも弁当、玄米弁当が、比較的知られていると思います。前回高崎駅に立ち寄った際に、そのおぎのやさんの予想外の駅弁、和風ソースかつ重が売られていて、完全に意表を突かれました。

 

もうそれ以外は無いだろうとタカをくくっていましたが、高崎駅にSL列車を見物しに行ったついでに駅弁屋によると、なんと上州牛ステーキ弁当が目に飛び込んできました。ついでに上州豚黄金カツサンドなんてのも売ってまして、両方買ってしまいましたよ。

 

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なお今回、さらについで?に、同じく上州牛の駅弁、高崎駅弁当さんの上州牛肉弁当も買ってきました。上州牛肉対決ですよ。ここしばらく美味しくない肉系駅弁でテンション下がっていたので、持ちなおそうかと。

 

上州牛ステーキ弁当・・・絶品、これは旨みの拡散波動砲だ!

さて、高崎駅で購入して、大切に自宅まで持ち帰って夕食の時に開封してみましたよ。

 

写真で撮影したのが下記。見た瞬間、脳内が一気に興奮状態になるような見事な見た目です。牛ステーキというと、安直に肉を焼いてそれを出すだけですけど、駅弁では一切の手抜き・妥協を許さない荻野屋さん、分厚い肉をステーキして、それを食べやすく適度な薄さにカットしています。

 

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しかも見て下さいよ、このピンクの色合い。駅弁でミディアム状態で提供するのは、消費期限の問題などからかなり難しいはずです。が、それをやってしまうのが荻野屋の凄さ。

 

そしてこのミディアム状態のステーキを口に入れた時の興奮と言ったら、これはもう駅弁の範疇を超えているとしか言えません。こんな駅弁は食べた事ないという感じです。

 

冷めた牛肉特有の硬さが全くなく、柔らかいです。口の中でとろけます。決して脂身の多い肉ではないように見えるのですが、牛のうまみ成分が脂と共に口の中に広がります。

 

・・・ごはんも一緒に口の中に入れます。ごはんが「やめられないとまらない・かっぱえびせん」状態になります。ですがかっぱえびせん化学調味料の塊のなのに対して、上州牛ステーキ弁当は添加物は酸化防止剤のみ。だから余計に美味しいのか!

(ああ、駅弁を添加物の塊にしてしまっている、八戸駅の駅弁屋、吉田屋さんに食わしてあげたいよ・笑。スタミナ源たれ牛焼肉弁当なんて、酷かったなあ・・・)

 

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(ローストビーフに見えるかもしれませんが、そうではありません)


1500円と若干お高い駅弁ではありますが、上州牛ステーキでご飯が隠れてしまうほどのボリュームです。付け合わせは決してメインディッシュを邪魔しないあっさり味で、完璧に考えられて作られている駅弁ですね。100点を差し上げたいです。見事!荻野屋!この仕事ぶりは称賛に値します。

 

(2016年6月18日、高崎駅で購入。1500円)