終売となった駅弁の記録 ~鉄宿別館~

既に販売が終了してしまった駅弁の記録を残します

特製唐揚げ弁当

特製唐揚げ弁当(東京駅)・・・完全に若者向けの駅弁で、その量が嬉しい

東京駅の駅弁売り場と言えば、日本全国の(主に東日本地区の)駅弁を一堂に会した「駅弁屋祭」が有名すぎるくらいに有名ですが、実はそれ以外にも「膳まい」という売り場があって、なかなかユニークで美味しい駅弁を取り揃えているので、私は大好きなのであります。

 膳まいでは、いわゆる駅弁マークが取り付けられた駅弁ではなく、主に東京都内の有名な飲食店などが製造する、見た目が駅弁のようなお弁当を売っています。デパ地下のお弁当と違い、普通の人には見た目から駅弁であるとしか思えない筈です。

 売り場の店頭にはこのようなお弁当のディスプレイも展示されていて、どう見ても駅弁にしか見えません。したがって私としては、膳まいで売られているものは全て駅弁扱いです。

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私、鶏の唐揚げが大好きで、つい目が行ってしまいましたね。東京の日本橋浜町で鶏めし弁当を販売している、人気のお弁当屋さん「えび寿屋」さんのお弁当のようです。見た目もなんだか威勢が良くて、気に入りました。

 実はこの特製唐揚げ弁当の掛け紙、日本語だけでなく、英語の表記も有ります。一部にだけは中国語表記も有って、外人さんには分かりやすいと思います。こういうところは地方の駅弁屋さんには決定的に足りない部分ですから、大いに見習ってほしいと思います。

 最近は地方を旅している個人旅行の中国人など、非常に多くなっています。彼らは駅弁にも興味津々なんです。が、どう選んでどこで食べたらよいのかなど、駅弁マナーを知らないから、手を伸ばそうにも伸ばせない現実があると思いますよ。

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購入データ
購入場所
東京駅の駅弁売り場、「膳まい」東京南口店
03-3211-3870
平日6:00~21:00 金・土・日・祝日6:00~21:30
購入日
2017年3月14日
価格
1080円(税込み)
製造者
有限会社エビスフーズ
東京都中央区日本橋浜町3-23-11
03-3249-3340
http://www.torimeshi.jp/
販売者
株式会社JR東日本リテールネット


量だけではなく、しっかりとした濃厚な味わいも楽しむ唐揚げ弁当

では、唐揚げ好きの私がつい買ってしまった特製唐揚げ弁当を、開封してみましょう。写真で見るとこんな感じです。二段重ねのお弁当であり、上に鶏の唐揚げ、下は白ご飯です。

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上の段の鶏肉部分のアップです。唐揚げは何と三種類入れられていて、唐揚げ好きには非常に嬉しいですね。味の変化も味わえますから、食べ飽きる事はありませんよね。

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まず、いちばん普通に見える、赤唐揚げです。名前からすると辛いのかと思ったら、「ジューシーさを逃がさずパプリカの色が映えるように調理した唐揚げ」と書いてありました。

 ふむふむ、食べてみるとこれがいちばん普通っぽい味わいです。普通と言っても見た目の事でありまして、大変美味しい唐揚げです。JR東日本フーズの作るチキン弁当の唐揚げと、良い勝負になっていると思いました。ただしこちらの方が、かなり味が濃厚です。

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次に食べたのは、白唐揚げです。お弁当ですから製造から時間が経っている訳ですが、サクサク感が強く感じられて、食感が素晴らしかったです。こういう唐揚げ、私は大好きです。ただし、濃厚さを通り越して、しょっぱくてとても大量には食べられないなと思いました。

掛け紙にも、「特製塩だれに漬け込んだスパイシーな唐揚げ」と書いてあります。・・・それにしてもしょっぱすぎて、高血圧ぎみの私には、けっこうシンドイものがありました。こいつのせいで、ご飯がどんどん進みました・笑。

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3つ目は、なんだか肉団子のように見える、手羽先風タレ唐揚げです。「から揚げに合うよう名古屋手羽先のタレと甘い煮詰めたれを調合したオリジナルのタレをかけた甘辛風味の唐揚げ」と記載してあります。

 こういう唐揚げはなかなか駅弁には入ってこない部類だと思うので、楽しんで食べさせてもらいました。やはり味が濃厚すぎるのには困りましたが、甘辛のタレが衣に絡んでこれもご飯が進みます。

 そうそう、大館駅のから揚げ鶏めしを思い出しました。ただしあちらは特製のたれを自分でかけて食べるので、濃すぎる味に困る事はありません。

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付け合わせも、ご紹介しておきましょう。きんぴらごぼう、玉子焼き、昆布の佃煮、そしてこの写真には枠外となって写っていませんが、しば漬けです。全く口直しにならない、しょっぱいものだらけな点は、大いに改善の余地があると思いましたね。

 昆布ときんぴらとしば漬けは、これ以上の塩分を取りたくない私は、無念ではありますが、残させていただきました。

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下の段の白ご飯です。黒ゴマに梅干しと、日本のお弁当の典型的な姿です。ご飯が多いかなと思ったものの、しょっぱくて濃厚な唐揚げを食べると、自然にご飯をバクバクと食べてしまいます。全く多いとか感じる隙も無く、ガッツリと食べてしまいました。

 ただし梅干しなんぞまで食べてしまうと、この特製唐揚げ弁当だけで1日に摂取する食塩の限度の量を超過してしまいそうな勢いなので、これも残しました。もっと、サッパリとした副菜を入れて頂かないと困りますね。えび寿屋さん、今後何とかしていただけないですかね~~。

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そうはいっても唐揚げが大好きなワタクシ、ボリューミーな駅弁を食べる事ができて、けっこう満足感はありました。若者が夏に大汗かいた後などは、最高の駅弁かもしれませんね。

 あ、しょっぱい駅弁だという事は、ビールのお供にするのも最適かもしれません。塩分過多でアルコールまで摂取したら胃がんの原因にもなりかねませんが・笑、人間、なぜかそういう不健康なものほど食べたくなる不思議な生き物です。うん、今度はビールも一緒に買ってこよう!

 なお、「えび寿屋」さんのお弁当はもう一種類、鶏そぼろ二段弁当も有るようです。こちらも、鶏肉駅弁が大好きな私としては、いずれ食べてみたいですね。

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