神奈川牛肉弁当
神奈川牛肉弁当(鎌倉・大船駅)・・・思ったよりあっさりとした味わい
妻と共に、鎌倉・江の島の旅を楽しんだ際に、大船駅の目と鼻の先にあるホテルメッツかまくら大船に宿泊しました。お昼は漁師料理のお店で美味しい生シラス丼を食べたので、夜は駅弁を食べようという事で、現地大船駅で売られている駅弁を購入して、部屋で頂きました。
今回買ったのは二種類で、本ページでご紹介する神奈川牛肉弁当、そしてもう1つは大船軒さんご自慢の押し寿司系駅弁から、押し寿し食べくらべをセレクトしました。
神奈川牛肉弁当は、現地でしか販売していないのか、東京都内で見かけた事が無かったので、ぜひ今回購入してみたいと思った駅弁です。外箱を見ると、以下のように記されていました。
やまゆり牛とは、全く聞いたことのないブランド牛です。どうやらJA神奈川が指導して育成している和牛で、2004年にブランド認定された牛のようです。ブランド牛が使われている駅弁は、全国的にも美味しいものばかりですから、期待が高まりました。
下記、その神奈川牛肉弁当を開封したところになります。動画でご覧になりたい方は、どうぞ。
購入データ | |
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購入場所 | 大船駅構内のアトレ大船の駅弁店舗にて購入。 |
購入日時 | 2017年4月23日、午後4時半に購入。 |
価格 | 1100円(税込み) |
ラベル表示 | |
製造・販売 | 株式会社大船軒 神奈川県鎌倉市岡本2-3-3 0120-014541 http://www.ofunaken.co.jp/free/menu |
割合あっさりとしているが、牛の旨みをきちんと感じられる一品
さて、神奈川県ご自慢のブランド牛の味は、どうだったのでしょうか? 開けてみると、見るからにおいしそうです。盛り付け方も上手で、これは美味しい駅弁だなと直感が来ます。
実際に味わってみると、牛の時雨煮だという事なのですが、時雨煮特有の「濃さ」がそんなにありません。という事は牛肉本来の味わいを強く感じる事になりますね。
比較的あっさりとした食べ口で、頂くことができると思います。これはオイスターソースを使って味付けした効果だと思います。醤油だけで時雨煮にしてしまうと、濃すぎて往生しかねません。
私が個人的に感心したのは、散らした万能ねぎです。牛肉系駅弁に万能ねぎは非常に合うと思っているのに、なぜかこの組み合わせで提供してくれる牛肉弁当は思い当たりません。ねぎのグリーンも見た目に良いですし、もっと広がっても良いような気がします。
副菜はつぼ漬けとひじき煮のみのシンプルさです。つぼ漬けはまあ別として、ひじき煮はきちんと美味しく、好感が持てました。
それと、牛肉と共に頂くことになるごぼう煮について。牛肉系駅弁にごぼうを入れるとなると、味の濃すぎるきんぴらごぼうをご飯の上一面に敷き詰めてしまうような、センスがイマイチな牛肉弁当も存在する中、牛肉煮とごぼう煮をきちんと分けてくれているのはグッドです。
しかもごぼう煮も、これ単体でちゃんと美味しい。出来合いのきんびらごぼうを仕入れてきてただ入れただけというのではなくて、大船軒さんが神奈川牛肉弁当のためにしっかりと自社で調理されておられるのだろうなというのが感じられます。
更についでに言うと、胡麻を振る場所がごぼう煮の上だけというのも良いですね。下手をすると胡麻を牛肉の上にまで全体に振ってしまいがちだと思いますが、そんな事をやると牛肉の美味しさが半減してしまいますから、細かい事ですがこれもグッドです。
今回食べた神奈川牛肉弁当、全国的に見て飛びぬけて美味しいとか、そういうものではありません。しかし、神奈川ならではの牛肉駅弁として、一度は食べておきたいものだといえます。
食べ始めると、あっという間に平らげてしまいます。すなわちそれだけ、神奈川牛肉弁当が美味しいという証拠ですね。湘南の地でお肉系の駅弁を買いたいと思った時、同じ大船軒が調製する黒毛和牛弁当と共に、その候補となり得るでしょう。