終売となった駅弁の記録 ~鉄宿別館~

既に販売が終了してしまった駅弁の記録を残します

砦飯・鳥飯弁当

砦飯・鳥飯弁当・・・まさか長野原草津口駅に駅弁が有ったとは!!!!

 注:2018年現在、販売終了となっています。

 

八ッ場(やんば)ダム工事に伴って、風光明媚な吾妻線の核心部分が、無味乾燥なトンネルばかりの新線に付け替えられています。とうぜん新しい線路なので、JR全線の完乗を目指す自分としては、乗りに行かない訳には参りません。

 

という事で、おそらく20年ぶりくらいの吾妻線の旅をしました。20年で自分を取り巻く様々な環境が猛烈に変わって、吾妻線も大いに変わって、今回の旅はけっこう戸惑いました・笑。下記は長野原草津口駅

 

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長野原草津口駅に駅弁が存在して、大いに驚く

新線区間を乗って、折り返しの30分を駅のキヨスクを眺めていたりしたところ、腰が抜けるほど驚いたのが、長野原草津口駅の駅弁でした。全くノーマークでしたので、大いに困惑しましたよ。だって、特急草津号の中でハローキティのだるま弁当を食べるつもりで、持参してきたくらいですから・笑。

 

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キヨスクのすぐ右側に、こうやって駅弁コーナーがあるんですよ。今回購入した砦飯・鳥飯弁当以外に、おこわ弁当(温かい状態でした!)と、上州牛すきやき弁当の表記が!!

 

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もう、どう考えても上州牛すきやき弁当だ!と思って、キヨスクのおばちゃんに聞いてみたところ、「本日は売り切れ」との事。って、まだ午前中なんですけどね!

 

聞いてみると、今日は3つしか仕入れなかったといっています。どういう意味尋ねてみると、「翌日分をアタシが前日の午後3時までに発注する」との事で、それが売れてしまったらもう、当日には入荷しないそうです。

 

じゃあ予約できるのかと聞いたら、「キヨスク以外では売ってません(キッパリ!)」との事で、どうにもならないようです。という事は、この駅弁を食おうと思ったら、長野原草津口駅までに朝の九時くらいに行かなきゃならんという事で、実に困った状況です・笑。

 

おばちゃんの説明が本当なのかどうか、こんど製造元の浅間酒造さんに電話を入れて、聞いてみたいと思います。だって、当ページ最後に掲載しているホームページに、上州牛すきやき弁当が掲載されていますからね。(が、鳥飯弁当やおこわ弁当の掲載は無い・・・)

 

さて、さんざん迷いに迷ったあげく、ここで買わなかったら一生後悔するぞと思って、砦飯・鳥飯弁当を買いましたよ。そして、長野原草津口から埼玉の自宅まで、セルフデリバリーです・笑。

 

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見聞きしたこともないので、実際にこの駅弁、どう言う中身なのか、想像つきませんでした。開けてみたところは、下の動画に記しましたので、ご覧になってください。

 

 

写真に撮ると、こんな感じ。コンビニ弁当みたいですね。

 

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味の方は、650円ですから、知れたようなものです。あさまの特製鶏弁当と銘打っておりますが、同じ群馬県には高崎弁当さんの超名物駅弁、「鶏めし弁当」がありますし、その味わいを覚えていますから、超絶に分が悪いです。(おまけに鶏めし弁当の中身を入れただけのような、キティちゃん弁当を食べてますしね)

 

唯一、シコシコとしてゴムのような触感が、なんともユニークだなとおもいました。まだまだ改善の余地は大いにあると思いますが、ここを訪れるような事があれば、絶対に駅弁を購入して、応援してあげたいと思います。次回、上州牛すきやき弁当とおこわ弁当を、必ず買うぞ!

 

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(2015年10月24日、長野原草津口駅で購入。650円)

HIMITSUのロコモコ

HIMITSUのロコモコ宇都宮駅)・・・説明書きが無いと、何が何だかサッパリ分からぬ

栃木県宇都宮駅で駅弁を販売してくださっている、松廼家(まつのや)さん。それなりに美味しい駅弁なのですが、どうもコンセプトが分かりにくいというか、ちょっと外しているような気がする駅弁を時折、売り出します。

このHIMITSUのロコモコもその1つで、見た目が一風変わっているのが面白くて購入してきましたが、改めて外観を見てみても、いったい何をしたいのか伝わってきません。

 

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うーん、何がイマイチなのかな???」と考えてみると、まずこのハワイアンな豚が何だか分かりません。そしてロコモコの駅弁を企画した意味が分かりません。HIMITSUとか書いてありますが、いったいどういう意味なのか分かりません。

 

要は、店頭で何が何だか分からない状態で購入する訳です。本来は宇都宮駅の駅弁ですが、今回私は東京駅の「駅弁屋祭」で買っていますので、その他沢山の個性あふれる駅弁の中に紛れ込むと、余計に「???」という感じが強くなります。

 

松廼家さんの駅弁では、餃子めしやダイジ飯などが、考えた割にはイマイチ感の強い駅弁でしたから、HIMITSUのロコモコも「よく分からないラインナップ」に加えられた駅弁という感じです。

 

想像しているよりもはるかに「ナチュラル系」の駅弁であった

いざ、ロコモコ開封してみます。開けてみると、思ったより美味しそうです。もっとはるかにチープな感じかと思ったら、ちょっと違いました。

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で、何か違和感を感じるなと思ったら、ご飯が玄米ご飯でした。てっきり白ご飯かと思いましたが、駅弁の掛け紙をよく見ると、右下に「ごはんの部分は玄米炊き込みご飯です(コシヒカリ玄米、もち玄米、大豆を使用)」と書いてあります。

 

全く目立たない記述で、こんな部分まで読む人なんて、皆無だと思います。この玄米ご飯、非常に自然派な感じで、大豆まで入っていて、食べると優しい味わいがじんわりと口の中に広がる味覚でした。うん、美味しいなと。

 

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メインのロコモコの卵の部分。この下にデミグラスソースのかかったハンバーグが入っているので、卵をどかします。

 

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と、こんな感じ。このハンバーグも、一口食べて「おや??」と思いました。今度は掛け紙の表面を見ても、何も書いていません。一体何だろうと思って原材料のところを見てみると、「根菜ハンバーグ(ごぼう、レンコン入り)」と書いてあります。

 

めっちゃ女性が喜びそうなハンバーグです、これは。そして駅弁のタイトルのHIMITSUの意味は、このハンバーグに使われる豚肉が「日光HIMITSU豚」というブランド豚のようで、これまたどうしてブランド豚を使用したハンバーグを自然派テイストに製造するのか、全く意味が分かりませんでした・・・。だいたいこの駅弁、掛け紙に一切の説明書きがありませんからね。

 

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でもこうしてオムレツ部分を割って、卵の黄身をHIMITSU豚の根菜ハンバーグに絡めて食べると、美味しいんですよ。そして更に玄米の炊き込みご飯を一緒に食べる訳で、そうしているとまるで、自然食レストランでランチを食べている気分になりました。

 

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改めて、HIMITSUのロコモコの全体写真を眺めてみます。自然食レストラン風味なのに、どうしてこういうPOP過ぎる外観にしてしまったのでしょうか。繰り返しますけど、この自然食風味である点をしっかりとアピールしてくれたら、戸惑わずに購入できたのになあと思いました。

 

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玄米ご飯と根菜ハンバーグ、目玉焼き風オムレツ以外には、茹でブロッコリー、茹で粗挽きソーセージ、人参煮、茹でインゲン、パプリカの素揚げなどが入っていて、洋食屋さんのランチと言った感じもします。

 

食べ終わると「美味しかった(^^♪」という感想ですが、やはり全体としてのコンセプトのバランスがとれておらず、その意味でちぐはぐな感じがしたのが重ね重ね残念です。


(2016年10月26日、東京駅で購入。1200円。)

 

姫ごよみ

姫ごよみ(鎌倉・大船駅)・・・女性をターゲットにした低価格の駅弁

湘南地区の駅弁屋の大船軒さんの駅弁は、主としてお寿司系駅弁を中心に、東京地区でも買う事ができます。今や大船軒日本レストランエンタプライズの子会社なので、首都圏で幅広く購入する事ができるのです。

しかし、神奈川県の現地でしか買う事ができないお弁当もあって、今回購入した姫ごよみは、例えばここ藤沢駅あたりでないと、目にする事もできません。(下の写真は東海道線のホーム上のコンビニ売店であり、ここでは大船軒の駅弁は売っていませんのでご注意を)

 

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姫ごよみの外観です。600円というお値段ですから、かなり小さめの駅弁です。名称及び掛け紙のデザインからして、ターゲットユーザーは完全に女性ですね。それを男性の私が買う訳ですから、だいぶ量が少ないです。でも、今回は朝食として頂きましたので、ちょうど良かった。

 

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今回は、藤沢駅前のトレインビューホテル、東横イン湘南鎌倉藤沢駅北口に宿泊して、その翌日の朝に頂きました。眠い目こすっての朝食ですから、少ない量でも十分に満足できました。

 

<購入データ>

購入場所 大船軒の藤沢外売店にて購入。
購入日時 2018年5月2日、午後3時に購入
価格   600円(税込み)
ラベル表示

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製造・販売
株式会社大船軒
神奈川県鎌倉市岡本2-3-3
0120-014541
http://www.ofunaken.co.jp/free/menu

 

こういった駅弁でも、決して手を抜かない大船軒は凄い

この姫ごよみ、実に曖昧なネーミングですが、中身はどうなっておりますでしょうか。動画にて解説していますので、まずはご覧ください。

 

 

写真で見ると、このような駅弁です。ご飯は鯛そぼろご飯とチャーシューおこわです。量が少ないがゆえに、少しでも満足できるように工夫されていますね。おかずも、煮物と玉子焼き、蒲鉾のような定番のものだけでなく、あさり煮が入っているところが実に良いです。

 

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鯛めしの部分は、「大船軒の鯛めし」と共通の味となっています。一方でチャーシューおこわは大船軒の他の駅弁には入っていないものなので、何気にかなり特徴のある駅弁に感じます。

このおこわ、モチモチして最高の炊き加減であり、小さなサイコロ状になったチャーシューの味わいも良く、驚いたことには鯛そぼろご飯と味が「殺し合う」ような事が全く無くて、それぞれの味がしっかりと引き立っていたのには感心しました。商品開発がお見事すぎます。

 

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あさり煮が、鯛そぼろにもチャーシューおこわにも合います。なんだろう、このような600円という低価格な駅弁を作りながらも、決して手を抜かない姿勢は。大船軒って、凄いです。

 

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煮物なども、高野豆腐が入っているところなどに好感を抱きました。女性向けですから、高野豆腐のような低カロリーのものは喜ばれると思います。

食べたみて色々とイメージしてみたのですが、若い女性から年配の女性まで、大半の人が満足する内容のような気がします。何気に、職場でのお昼ごはんとか、あるいは退勤後の夕食などにも向いていると思います。日常生活に、もっと駅弁を取り入れてみてはいかがでしょうか。