終売となった駅弁の記録 ~鉄宿別館~

既に販売が終了してしまった駅弁の記録を残します

崎陽軒の北海道新幹線開業記念弁当

崎陽軒北海道新幹線開業記念弁当・・・これで1080円とはさすが崎陽軒

上野駅から特急ひたち号に乗車するので、駅弁屋でも覗いてみようと思って、日本レストランではなくて、「膳まい」の売り場を覗いてみました。

 

(この膳まい、カシオペア弁当、ぐでたま弁当、パンダ弁当のようなユニークな駅弁や、お魚づくし弁当のようなしっかりとした本格駅弁まで売っていて、私の好きな売り場です)


膳まいの売り場は、なぜか崎陽軒の駅弁もたくさん売られています。もしかしたら崎陽軒と関係の強い会社の運営なのかと思うのですが、はっきりしません。で、崎陽軒は大概を食べつくしたので、別の駅弁を物色しようとしていたら、目に飛び込んできたのが下記です。

 

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これは!まさか横浜の崎陽軒北海道新幹線開業記念弁当を売り出してくるとは、予想外でした。しかもこれ、崎陽軒のホームページ(当ページ一番下にリンクを貼っています)には、掲載されていないんですよね。なので、完全に意表を突かれました。

上記のポスターには、膳まいオリジナルの北海道新幹線弁当まで出ていて、一瞬二つとも買おうかと思いましたが、一人旅なので自重しました。日を改めて、買いに行きます。

 

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それにしても崎陽軒、あなどれませんね。もしかしたら膳まいの売り場限定で、売り出しているのかもしれません。今後、首都圏各地の崎陽軒の売り場をチェックしてみようと思います。

いずれにしても開業記念弁当ですから、北海道新幹線が開業して日数が経過したら記念も何もありませんから、目撃したら早めに購入しておくに越したことはありませんね。

 
崎陽軒北海道新幹線開業記念弁当は、素晴らしかった

さて上野駅で購入した崎陽軒北海道新幹線開業記念弁当、特急ひたち号を水戸駅で下車し、鹿島臨海鉄道の乗り換えて合計3時間余り、鹿島神宮駅に到着して駅前のトレインビューホテル、ビジネスホテル鈴章にチェックインして、鉄道を見ながらいただきました。

 

で、見て下さい、この豪華な駅弁!これで1080円なんですよ。いつも、崎陽軒はこのように良心的に売ってくださるので、すっかり大ファンになってしまいました。

 

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【お品書き】

・蟹フレーク入りの白飯 ・北海道産イクラの醤油漬けと白飯 ・ピラフ ・オホーツク海産帆立エキス入りの昔ながらのシウマイ ・かぼちゃサラダ ・キャロットサラダ ・北海コガネとアスパラのソテー ・鶏のから揚げ(ザンギ) ・トウモロコシの寄せ揚げ ・鮭のチャンチャン焼き風 ・ホッケの塩焼き ・玉子焼き

 

いや~、どれも美味しかったですね。北海道は鶏のから揚げの事をザンギと言って、多少内地の唐揚げと違うんですけど、ザンギと表現してくれるところが北海道風で、良いですね。

 

ホッケの塩焼きなども北海道らしいです。蟹フレーク入りのご飯は、崎陽軒の蟹ごはん弁当を思い出しますし、ピラフはやはり崎陽軒の横濱ピラフを連想させます。

 

シウマイが入っているのは崎陽軒ならではですが、このシウマイ、そういえば帆立のエキスが入っているんでした。この帆立が北海道産という事であれば、まさしく崎陽軒北海道新幹線の開業を応援するにふさわしい会社です。

 

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ごはんが三種類入っていて飽きませんし、お肉から魚、野菜の数々も非常にバランスよく、大変好ましい駅弁と言えましょう。

 

首都圏では、日本レストランエンタープライズ北海道新幹線開業記念弁当を出しておりますが、お値段的にも内容的にも、こちらの崎陽軒の方が上なのではないかなと思えます。

(2016年3月5日、上野駅で購入。1080円)

 

大宮駅開業130周年記念弁当

大宮駅開業130周年記念弁当

大宮駅の駅弁屋でちょうど売られていた大宮駅開業130周年記念弁当、こういう(たぶん)時期を限定した駅弁は、見かけたときに入手しておかないと、のちのち買えないことが多いです。

 

それにしても中身、埼玉名物でも詰め合わせたのかな?地味だなあと思いましたが、違いました。

 

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開封してみると、こんな感じになります。動画にも撮ってみました。

 


要するに、大宮駅から北に伸びる、東北、秋田、山形、上越、北陸の各新幹線沿線の名物を、この駅弁1つに凝縮した、というコンセプトになります。

 

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なので、サーモンの押しずし(ますのすしをイメージ)、牛たん、笹かまぼこ、なんかが入っています。いわしの磯部揚げやウナギのかば焼きも入っているんですけど、これらはどの地域の名産なのか、ちょっと私にはわかりません・笑。

 

味覚的には、美味いもんを集めたのですから、当然美味いです。値段に見合った価値があるのではないかと思いました。機会あらば、お試しあれ。

 

(2015年3月20日、大宮駅で購入。1300円)

 

ダイジ飯

ダイジ飯(宇都宮駅東武日光駅)・・・面白いんだけど、けっこう微妙

日光の、戦場ヶ原にハイキングに行ってきました。2016年の10月上旬、最高の秋晴れに恵まれまして、大いに楽しんで下界に降りてきました。

で、旅の終わりは駅弁です。奥日光から下界に降りてくると、当然東武日光駅を経由することになります。となるとすなわちそれは、駅弁の旅が始まることを意味しております。

 

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東武日光駅には2つの駅弁屋さんがあり、今回購入したダイジ飯は、改札口に近い方の駅弁売り場で売られています。このダイジ飯、東武日光駅で買ってはいますが、本来的には宇都宮駅の駅弁になります。

 

この売り場では今回、宇都宮駅の松廼家の駅弁であるダイジ飯と、日光杉並木が売られていました。それ以外には、日光鱒鮨本舗の駅弁も売られています。

 

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で、「ダイジ飯って何??」と戸惑いながらも購入してきました。掛け紙をじっくり見て、初めて栃木のローカルキャラクターである、雷様剣士ダイジとのコラボ駅弁だと分かりました。

 

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売り場の案内です。JR秋キャンペーン弁当と書いてあります。季節限定なのかもしれませんね。

 

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ただしわたくし、こういう新しい試みは意外と好きなので、興味を持ちました。「お弁当箱の中で料理しよう!!」というキャッチコピーが、ちょっと意味が分かりませんでした。

 

外観と中身のイメージが違い過ぎて戸惑った駅弁

ダイジ飯の掛け紙を取ると、その下にはお品書きが入っていました。なるほどいなり寿司なのね、と思いながら、開封します。ちなみにこのお品書きの裏側には、それぞれのメニューの作り方が書かれています。

 

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蓋を取ったのが、この状態です。しばし考え込みました。これと雷様剣士ダイジと、何の関係があるのかなって・笑。メニューを記しますと、次の通りです。下の写真の左上から右側に説明します。

 

・ネギのぬた和え ・かんぴょうの胡麻酢和え ・椎茸煮 ・モロのフライ ・ごぼうのきんぴら ・ダイスチーズ ・人参とレーズンのラペ ・鶏の照り焼き ・玄米いなり

 

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かなり不思議な組み合わせの弁当だな、というのが率直な感想でした。下はいなり寿司。うん、普通に美味しいです。で、おかずを1品ずつ取って、食べます。うーん、何と言っていいのか、かなりおかずは地味ですね・笑。

 

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最初、「一体どういうつもりなんだ?」と思いましたが、憮然としながらメニューの紙を見ていて気が付きました。この不思議なおかずを、どうやら玄米いなりに乗っけて食べるのだと。

 

組み合わせとかは好きなようにやって良いみたいなので、適当にいなりに具を乗っけて食べてみると、・・・・バラバラに食べるのと同じ感想しか感じませんでした・苦笑。

 

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試みとしてはユニークではありますが、どうもかなりの中途半端さです。メインディッシュをガッツリと食べるわけではなく、本来副菜として食べるようなものをメインにするわけで、駅弁を完食した後の何とも言えない満足感みたいなものを感じることが出来ませんでした。

 

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という事で、だいぶ厳しい評価になってしまいましたね。別に美味しくないとか、そういう意味ではありません。な~んか、田舎くさい駅弁なんですよね、ラベルはもっとカッコよさをアピールしているのに。

 

要するに、駅弁の外観と中身が、マッチしていないと思うのです。もっと「いい感じ」に作れなかったのかなあと、それが残念です。


(2016年10月7日、東武日光駅で購入。800円。)