岩魚すし
岩魚すし(西武秩父駅)・・・秩父のもう1つの名物駅弁となるか?
西武秩父駅に旅するレストラン・52席の至福に乗りに行った際に、秩父釜めし、秩父名物わらじかつ弁当を購入して満足していた時に突如として目の前に現れたのが、この岩魚すしです。
秩父名物わらじかつ弁当などの売り場の、ちょうど向かい側のお店に入ったところで売られているのを発見した次第です。
駅弁と言うよりは、道の駅で売られる数の方がはるかに多いとは思いますが、こうやって駅でもしっかりとアピールしている姿はとても好感が持てますし、駅で売っているのですから駅弁と称しても良いと思います。
岩魚すしの味わいに関するレビュー
自宅に持ち帰って撮影した、岩魚すしの外観です。素朴ながらも美味しそうな感じが満載です。
岩魚すしをひっくり返してみると、下記のような能書きが書いてありました。金色とか書かれると、期待感が高まりすぎますね・笑。ワインにも合うと書いてありますが、これはどうなんでしょう。
開けてみますと、岩魚すしの上に昆布が乗っかっています。淡白な川魚に、昆布の旨みをミックスさせているんですね。
確かに金色に輝く岩魚すしです。そういえば岩魚の寿司と言えば、高崎駅の川魚鮨を思い浮かべます。果たしてどちらがより美味しいのでしょうか。私はそれが一番の関心ごととなりつつ、この秩父の岩魚すしを食べてみました。
結果は、「秩父の岩魚すしも美味しいが、高崎の川魚鮨にはタッチの差で追いついていない」でした。やはり駅弁のような販売の仕方では、高崎駅弁のほうが一日の長があるという事でしょうか。
とは言え、秩父の岩魚すしも、普通に美味しいです。秩父に行ったならば、狙いを定める駅弁の1つとも言えそうです。この淡白な味わいは、癖になりそうです。
(2016年5月21日、西武秩父駅で購入。980円)
花丸遊印録弁当・刀剣乱舞花丸コラボ駅弁
花丸遊印録弁当・刀剣乱舞花丸コラボ駅弁(東京及び水戸駅)は新たな日本文化のコラボだ
刀剣乱舞花丸・・・オンラインゲームのアニメ化で、人気を博したようですね。この分野には疎くて、2017年に花丸遊印録弁当(はなまるゆういんろく弁当)が発売になって、初めて知りました。
でも、そんな事は知らなくても良いのです。駅弁マニアとしては、刀剣乱舞花丸コラボ駅弁というだけでとても楽しいなと思いますし、ファンも喜んでくれるでしょうし、何より今回は水戸の駅弁業者さんがこの駅弁を作ったわけで、関わる人すべてがハッピーになります。
このページでは、2017年と2019年に期間限定で販売された刀剣乱舞花丸コラボ駅弁の花丸遊印録弁当についてご紹介します(現在は販売終了)。販売年によって内外共に変更になっていますので、2つの項に分けて記載します。
2019花丸遊印録弁当・・・より美味しくなって再登場!!
2019年2月16日から、花丸遊印録弁当が再び販売されました。スタンプラリーに合わせて再登場となった訳ですが、まさか駅弁がもう一回売られる事になるとは予想外だったので、何だか驚くとともに、懐かしい人に再開したかのような気持ちにもなりました。
そして驚いたのが、前回とは全く別の駅弁に仕上がっていたという事です。後ほど次の項で2017年版の花丸遊印録弁当を見て頂きたいのですが、外観から全く違っています。前回はお弁当としてのボリュームが多すぎたのか、2019年版はやや良を控えめにして再登場です。
中身も、ほぼ完全に変更されていました。同じお弁当でここまで内外共に変更になる駅弁は他にほとんど例がないと思うので、駅弁ファンとしては大いに驚くのであります。個人的に、今回のわっぱめし風の花丸遊印録弁当のほうが断然好みですね。
中身の詳細は、これを実際に食べている以下の動画をご覧下さい。
メニューとしては、鶏と卵のそぼろご飯、ローズポークしゅうまい、桜海老真丈、常陸牛しぐれ煮、ローストチキン、煮物、花レンコンなどになります。ローストチキンが特に美味しかったな。
デザートとして、桜餅が入っているのも良いですね。見た目も華やかさがあり、春の装いも強く感じます。このような駅弁をサラリと出してくる駅弁業者のしまだフーズさんの実力が、年々向上しているのを実感しました。
(2019年2月、新宿駅で購入。1250円)
花丸遊印録弁当の、2017年の初回登場時の記録
こちらは2017年当時の、最初に販売された時の花丸遊印録弁当です。2019年版とは全く異なる外観である事が分かります。
時期としてはちょうど、水戸の偕楽園の梅の花が見ごろになるタイミングです。駅弁の掛け紙も、梅をイメージしてほんのりピンク色で、上品です。「印」の文字が、水戸黄門の「印籠」を意識していますね。
花丸遊印録弁当を開封した時の模様は、以下の動画に収めてあります。駅弁の名称からは中身が全く想像できないので、動画をご覧になって、雰囲気を掴んでみて下さい。
なお、花丸遊印録弁当は以下の駅弁売り場で入手可能です。水戸駅のほか、東京駅、上野駅、新宿駅、大宮駅で購入できます。「地元」の水戸駅よりも、東京地区で売られる数の方が、はるかに多いのでしょうね。たくさんの人に買ってもらって、駅弁の楽しさを知って頂きたいなと思います。
「茨城県の食材をふんだんに使った海と山の幸が両方味わえる贅沢なオリジナル弁当です」と記載されていますが、果たして中身はどうだったのでしょうか。以下、感想を書いておきます。動画をご覧いただいた上で、以下を見て頂ければと思います。
まず目が行くのは、牛丼の部分ですね。実は私、吉野家の牛丼が好きです。不思議といつ食べても美味しい。あの牛丼を冷めた状態にして、それで「美味しいな」と思えるのが、この牛丼部分でした。
牛丼が冷めると、ギトギトした脂が気になるかと思いきや、そんな所は全くなく、牛肉の旨み、柔らかさ、玉葱のほどよい食感、それぞれが合格点です。茨城県産のお米で炊いたご飯もほどよく炊きあがっていて、牛の旨みを吸っているご飯は、なかなかの味わいです。
・・・と書いてますが、この部分は水戸の駅弁の「牛べん」です。
牛丼部分の隣に、おかずが配置されています。シュウマイ、玉子焼き、サツマイモ煮は、常陸の国・美味紀行と共通です。実はこのシュウマイ、柔らかでジューシーで、密かに崎陽軒のシウマイ弁当よりも美味いやつだと思っているのですが、果たして皆さまはどう感じるでしょうか。
特徴的なのが、青梅の甘露煮です。これは梅で有名な水戸らしい食材ですね。甘露煮ですから、甘い梅です。とても上品に仕上がっていました。この梅は、水戸黄門弁当にも入っています。梅の味なのに酸っぱくなくて甘い。梅酒の味わいも通じる。そんな不思議な梅です。
最後に、たこ飯です。このたこ飯がかなり美味くて、驚きました。しっかりと蛸の味がよく炊き込まれており、駅弁としては上出来だと感じます。かつおやいわしの削り節も一緒に炊きあげられたと思われ、海の幸の駅弁でもある事を思い出させてくれます。
・・・と、この部分は磯べん(2019年時点で販売終了)ですね。磯べんに錦糸卵やいんげんを配置して、より華やかな雰囲気に仕上げています。素晴らしいです。
ほら、こんな蛸が、わんさか入っているんです。こりこりした蛸の食感が、たまりませんでした。こういったたこ飯は、牛丼に味の強さで負けてしまうものなのですが、全くそんな事はありませんで、肉と魚が見事にがっぷりよつの横綱相撲をしているかのような感じでもありましたね。
さて改めまして、花丸遊印録弁当の全体写真をもう一度。ご飯の量が多めなので、場合によってはお二人でシェアして食べるのも良いかもしれません。花丸遊印録のハガキも入っていますから、家族へのお土産にも良いでしょうか。
いずれにしても、楽しい駅弁です。駅弁は日本の文化だと思いますが、アニメーションも世界に誇れる文化です。その両者がコラボするのですから、こんなに嬉しい事はありません。
(2017年2月26日、新宿駅で購入。1350円)
水戸駅周辺の、鉄道の見えるホテル
花丸遊印録の「地元」である、水戸駅周辺のトレインビューホテルです。常磐線は特急電車も来るし各駅停車の種類もまあいくつかあるし、水郡線の気動車も来るし、鹿島臨海鉄道も来るし、貨物列車も来るし、なかなか楽しいです。
ライフイン勝田駅西
常磐線
水戸駅徒歩1分。ダブルでもシングル程度の料金。
ビジネスホテルふじぬま(友部駅)
常磐線、水戸線
友部駅から徒歩4分
神奈川名選つまみぐい弁当
神奈川名選つまみぐい弁当(大船軒)
トレインビューだというのに超絶に鉄道が見にくい、詐欺まがいなニューオータニイン東京(居住性は快適です)に宿泊した際、「電車でも見ながら食べよう!」という事で、隣の品川駅の駅弁屋さんに行って購入したのが、神奈川名選つまみぐい弁当です。
なんかこのネーミング、どこかで聞いたことあるなと思ったら大船軒さん、つまんで良し、食べて良し「酒肴弁当」に、ちょっと似ていますね~~。
・甘煮(豆腐、牛肉など) 鯵あじの押し寿司 ・大根煮肉味噌あんかけ ・玉子焼き
・タコ入りさつま揚げと野菜のマヨネーズヨーグルトカレー風味ソース和え ・鮪カツ
・ハムゼリーよせ ・蒲鉾 ・ひじき煮 ・しらす胡麻油炒め ・瓢箪漬
以上のメニューの中に、駅弁ラベルに記された、鯵の押し寿司、鎌倉ハム、鎌倉地だこ、やまゆりポーク、三浦のひじき、大山豆腐、湘南しらす、三崎マグロ、小田原かまぼこの、合計9つにも及ぶ、神奈川県の名産品が投入されています。美味しくないわけがない!
ビール&日本酒と一緒に食べさせていただきまして、もう満腹になりました。実に困った駅弁でした・笑。
(2015年6月26日、品川駅で購入。1380円)