ケバブ弁当
ケバブ弁当・・・トルコ関連の専門企業が制作する、変わり種駅弁
東京駅の駅弁売り場、「膳まい」。一風変わった駅弁を売っている事が多く、少し前にはトルコ弁当なる、非常に珍しい海外の味の駅弁を売っていました。
レアすぎる試みなので、長くは続かないのではないかと心配になって売り場を覗いてみたところ、今回何と、トルコ弁当の「シリーズ」と言うのか、ケバブ弁当まで売られていました。これは非常に嬉しいぞという事で、さっそくケバブ弁当を購入しました。
売り場ではお弁当の模型まで作られている事から、販売の気合が入っているように思われます。トルコ弁当が美味しかったので、これは応援せねばなりません。
購入して、鉄道の見えるホテル、相鉄フレッサイン新橋日比谷口の客室にて食べる事にしました。
それにしてもケバブって、冷めてしまって美味しいのかなと言う若干の懸念もあります。そぎ落としたばかりの、あのケバブの美味しさは味わえるのでしょうか??
イスラム教徒でも安心して食べられる工夫を取り入れた駅弁
さてケバブ弁当を開封してみます。見た感じは、ちょっとお肉が薄いですね・笑。
肉厚が薄いのが、回転焼肉のドネルケバブです。大きな肉を回転させながらあぶり焼きにしてスライスしたもの。ちょっとパサパサしている印象がありましたが、ゆっくりと過熱する事によって余分な脂分が落ちる事によるようです。案外ヘルシーなのかも。味わいは薄いながらも、肉の旨みは閉じ込められていますね。
このドネルケバブは、下記の写真の左下に写っている、ケバブソースをかけて頂くと良いようです。ただし私は、味が濃すぎたりするのを避けるため、肉をソースに付けながら食べました。
ご飯はスパイシーライスです。ケチャップライスに見えますが、スパイスが効いています。
ちなみに鉄道の見えるホテルで、東海道新幹線を眺めながら食べます。電車が次から次へとやって来るので、飽きることがありません。駅弁を味わう余裕すらないくらい・笑。
目立たないところには、チキンシシケバブというケバブも入っています。これは、日本で一番有名なトルコ料理だそうです。シシとは串の意味で、串焼肉と言う意味になるそうです。鶏肉は冷めても美味しい肉類の代表ですから、一口食べて、「うん、これぞケバブ!!」と納得の味でした。
ところでトルコ弁当にも入っていたあんずが、ケバブ弁当にも入れられていました。あんずは好きじゃないんだよね・笑。でも無理やり食べてみると、あんずってスパイシーな味を楽しんだ後の口直しには、なかなか良好な風味だと分かりました。
という事で、ケバブ弁当のレビューでした。思ったよりも美味しかったので、ホッとしました。個人的にはもうちょっとお値段が高くても良いので、ケバブの肉を厚くしてほしいなと思ってみたり。
あと、フォークが必要です。ケバブをソースに付けるのは、スプーンだけでは無理です。かなり往生しました・笑。
とは言え、この値段で気軽にトルコのケバブ料理を駅弁として食べられるようにしてくれた企業努力・アイディアには、敬意を表したいと思います。これからも長く続けてくれたらいいな。
そうだ、このケバブ弁当とトルコ弁当ですが、なんと、イスラム教徒(ムスリム)でも教義に反せずに安心して食べられるよう、ハラルの弁当になっているそうです。イスラム教徒でも食べても良い食材で駅弁を作るとは、素晴らしいです。
(2016年7月14日、東京駅で購入。980円。)