終売となった駅弁の記録 ~鉄宿別館~

既に販売が終了してしまった駅弁の記録を残します

幕の内弁当

幕の内弁当(出雲市駅)・・・これほど「普通」の駅弁は、逆に珍しいくらい

もうまもなく廃止されてしまう三江線の旅をするために、久しぶりに山陰までやってきました。新幹線のぞみ号の車内でみそかつえびフライ弁当を食い、岡山でやはりいつまで続くか不安な限りの国鉄型381系特急のやくも号に乗り、ここ出雲市駅に到着しました。

 

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出雲に来たからには、ぜひ食べておきたい駅弁があります。とうか、出雲市には4種類の駅弁が有って、そのすべてを食べておきたいと思ったので、あらかじめ駅弁業者の黒崎に電話を入れて、出雲到着時に2種類、翌朝にさらに2種類、調達する事にしました。

 

駅弁売り場は17時30に閉店するので、それに間に合うように17時16分着のやくも15号に乗り、出雲市駅に到着です。この日に受け取ったのは幕の内弁当と、出雲そば弁当です。

 

駅弁のホームページには出雲そば弁当とかに寿ししか掲載されていなかったので、電話でその他に「幕の内弁当と鯖寿司があります」と言われた時は、ビックリしました。私はほとんど事前調査無しに駅弁を買い求めるのですが、あらかじめチェックしておくのも大切ですね。

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ということで調達した幕の内弁当です。購入は9月3日でありますが、食べたのは翌日の朝食用として、9月4日でした。賞味期限が切れるので、良い子の皆さんはこのような食べ方はしないようにして下さいね。

 

それにしても、全国の駅弁の中では、横綱大関クラスの安っぽい外観です。しかしながら掛け紙にはしっかりと駅弁マークがついており、見紛う事無く駅弁であることが分かります。

 

この掛け紙、数年前とは異なったデザインですし、もっと以前はこのような安っぽいものではなくて、きちんとした容器に入れられた外箱付きの幕の内弁当でした。その時々で変化するので、ときおりウォッチすることも大事だと分かります。

 

出雲市駅の幕の内弁当は、日本の朝食にはぴったりだった

さてと、チープな外観の幕の内弁当を開封しました。何の驚きも無い、普通すぎる幕の内弁当であることに、逆に驚いたくらいです・笑。

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内容物としては、掛け紙には島根米の白ご飯の他に、鶏肉煮、焼き鯖、玉子焼き、蒲鉾、白身魚のフライ、がんも、スパゲティ、付け合わせなどと書かれているのですけど、実際には鶏肉煮は入っていなくて、その代わり肉団子と焼売が入ってました。ほれ、下の写真の通り。

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焼き魚に煮物なんて、ニッポンのただしい朝ごはんという感じです。よくぞこんなにも普通すぎるお弁当が、駅弁として存続してるなと、ある意味感動を覚えるほどです。

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しかし、あさから美味しくて、完食させていただきました。冷えても美味しい幕の内。駅弁って、本当に不思議な食べ物だよなあと思いながら、「ごちそうさま」とさせていただきました(^^♪


(2016年9月3日、出雲市駅で購入。500円、だったかな?)