終売となった駅弁の記録 ~鉄宿別館~

既に販売が終了してしまった駅弁の記録を残します

マドンナ弁当

マドンナ弁当(松山駅)・・・二段重ねの華やかな、幕の内風の駅弁

★2018年4月、松山駅弁の鈴木弁当店さんが、業績不振により廃業しました。松山駅から駅弁が失われた形です。したがって、本ページは貴重な記録としてご覧ください。

 

 

サンライズ瀬戸号のシングルツインにツアーを利用して乗車して、四国旅行に行ってきました。そして、松山駅に立ち寄る機会があったので、松山駅の駅弁をいくつか購入しました。そのうちの一つが、このマドンナ弁当です。

 

小説「坊ちゃん」の登場人物にちなんだネーミングの駅弁で、マドンナという名称らしく、ピンクの不織布を使って女性的で華やかな外観が特徴です。

 

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マドンナ弁当を開封したところは、以下の動画でもご紹介しています。手短に内容を確認されたい場合は、動画のほうをご覧ください。

 

購入データ(今回、私が購入した時の記録です)


購入場所
松山駅の改札口を入った正面やや左側、ホーム上の鈴木弁当店の簡易売店
購入日時
2017年9月26日、お昼ぐらいに取り置きを予約して夕方前に受け取り。
価格
900円(税込み)

ラベル表示

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販売
有限会社鈴木弁当店
愛媛県伊予郡松前町浜752-6
089-984-2100
(ホームページはありません)

 

以前とリニューアルしたマドンナ弁当は、上下段ともにご飯入りのお弁当に

開封したマドンナ弁当です。以前は下の段に酢飯が入り、上の段におかずが入れられていたと思うのですが、今回購入したマドンナ弁当は以下の通りで、両方ともご飯入りとなっています。したがって、ご夫婦やカップル、あるいはお友達と分け合って食べるのも良いかもしれません。

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上段から見てみます。まずはご飯。松山駅で最も有名な駅弁、醤油めしが入れられています。旨みが濃厚で塩気はあっさりしているという、誠に見事な醤油めしを味わえます。

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おかずとしては天ぷらに獅子唐の素揚げ、サツマイモ煮やひじきなどが配置されています。

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赤かぶの漬物に、わさび漬けも入っていました。わさび漬けは、同時に購入した愛媛甘とろ豚そぼろ弁当にも入れられていました。静岡辺りの駅弁のわさび漬けとは風味が異なります。静岡のものに比べると、パッケージされたものではないからか、まろやかな味わいでした。

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二段目は、ちらし寿司です。この酢飯は、同時に購入した駅弁、松山鮨と共通しています。錦糸卵に椎茸煮が、とても素朴な味わいです。

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二段目のおかずは、焼き鮭や厚焼き玉子、蒲鉾、なますなどです。それらはどうという事もありませんが、フルーツが二種類も入っているのは嬉しかったです。ラベル表示に書かれたブドウは無くて、オレンジにパイナップルでした。

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酢飯は、他の駅弁よりも砂糖の量が多いように感じられます。わりあい、こってり感がありますね。黒ゴマがまぶされているのも、特徴だと思います。

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豪華に見えて、食べてみるとけっこうシンプルな駅弁でした。900円というお値段と中身が釣り合っていて、納得の駅弁ですね。特にこの駅弁らしい大きな特徴というものがある訳ではありませんが、幕の内弁当に準じる存在として、いつ食べても食べ飽きない味わいだと思います。