終売となった駅弁の記録 ~鉄宿別館~

既に販売が終了してしまった駅弁の記録を残します

黒豚みそだれ弁当

黒豚みそだれ弁当(大宮駅)・・・リニューアル後は、味が格段に良くなって感動

 

以前、2016年4月に購入した大宮駅の駅弁、黒豚みそだれ弁当がリニューアルしていたのを見つけて、購入してきました。この駅弁、東松山市B級グルメとして親しまれているやきとりの「タレ」を製造している、株式会社ひびきさんが調製しています。

 

焼き鳥に使われる「ひびきの秘伝のみそだれ」を使用との事で、大宮駅でしか買う事が出来ません。非常に貴重な、「埼玉駅弁」になるのです。ひびきさんは、この黒豚みそだれ弁当のほかに、彩の国黒豚勧進帳という、なかなか絶品に近い駅弁も作っており、私はそのファンでもあります。

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黒豚のイメージが伝わりますし、威勢の良さと芸術的なセンスも感じる外箱を取り、中を開けてみると、リニューアル後の黒豚みそだれ弁当はこのようなお弁当なのでした。

 

以前は、名物とは言え、ひびきのみそだれを予め豚肉の上に大量に塗布してあって、私としては味が濃すぎてとても食べられなかったのですが、今回はひびきのたれが別添となり、お好みの量を付けて食べる事が出来るように変更されたのが大きな改善点です。

 

写真では、そのタレをちょっとだけ付けて撮影しています。ひびきのたれはもともと味が濃いくて強いので、このくらいの控えめな量でも十分に美味しいのです。

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この豚肉は、彩の国黒豚の生姜焼きです。ブランド豚を程よく焼き、そこに白ゴマを振っています。味としてどうなのか多少不安ではありましたが、ひびきのたれを付けなくても、それ単体でも十分すぎるほどの美味しさであり、リニューアル後の方が比較にならないほど味が上ですね。

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そして、小袋に入れられたひびきのたれを、自分の好みの量を付けて食べる事が出来ます。このリニューアルが、とにかく嬉しかったですね。前回は「濃すぎて食べられないよ!」と半ば怒りながら食べた訳ですけれども、今回はタレを付けて、より美味しく頂く事が出来ました。

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このひびきのたれ、私も自宅で使っています。お肉を焼く時にこれを一緒に入れると、実に手軽に本格的な焼肉の味わいになるのです。

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ふだん、私はあまりこの手の調味料は買わないのですが、珍しく購入している理由はラベル表示を見て頂くと分かると思います。よくありがちな「添加物まみれ」の焼肉のタレではなく、余計なものが一切入っていないところに惹かれました。

 

それでいて、あの濃厚な味わいを表現できるのですから、「秘伝のたれ」と言うのも頷けます。基本的にはみそ味のタレであり、ニンニクや唐辛子、生姜などによって辛みと深みを出しています。

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お肉と共にに感心したのが、実はご飯です。埼玉県の「彩のかがやき」米と黒米を使ったご飯を、恐らくひびきのたれを使って炊き込んだのではないかと思います。黒米のプチっとした歯ごたえと、コクのある味わいが最高でした。そしてお肉との組み合わせをしっかりと考えているなと感じました。

 

彩の国黒豚勧進帳でも、ご飯は春日部大豆の豆ごはんとなっており、大いに驚いたわけですが、今回のタレ入りの黒米ご飯の出来も素晴らしいでしたね。

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さて、以上までを動画にもまとめておりますので、あわせてご覧下さい。動画で見たほうが早いし、伝わるような気がします。

 

口直し的に添えられているのは、秩父名物のしゃくし菜のしそ風味付けと、人参のナムルです。この二つは、彩の国黒豚勧進帳にも入っていましたので、共通の副菜となっています。

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デザートは、これも驚き、埼玉銘菓の五家宝(ごかぼう)です。熊谷のお菓子ですね。昔ながらのきな粉餅といった風情のお菓子で、まぶしてあるきな粉がポロポロと崩れてきますので、食べる際には細心の注意を。特に、電車の中では往生すると思います・笑。

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こんど、東松山を訪問して、現地で美味しい焼き鳥を食べてみたいなと思いました。私は所沢に住んでおり、なまじ東松山が近いとなかなか泊りで出かける訳にも行かず、かといってお酒を飲みに東松山まで出かけるには遠すぎますから、なかなか行く事が出来ませんね。

でも、「ひびき庵別館 本川越駅前店」が西武新宿線の本川越駅のすぐ近くにありますので、妻を連れて飲み食いしに行こうと思います。

 

また、東京の有楽町にオープンしたひびき直営の「やきとりスタジアム」は、東海道新幹線の超絶トレインビュー居酒屋です。そちらにも訪問しようと思います(^^♪ (訪問済みです)

 

購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
購入場所
大宮駅の駅弁屋旨囲門で購入。
購入日時
4月11日、午後7時半前に購入。
価格
1000円(税込み)
ラベル表示
(以下)

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製造
株式会社ひびき 吉田工場
埼玉県川越市吉田94-4
0120-22-9646
http://www.hibiki-food.jp/index.html

 

リニューアル以前の、黒豚みそだれ弁当・・・これはしょっぱかったな

さて、この項では、リニューアル前の黒豚みそだれ弁当の記録です。大宮駅の駅弁屋旨囲門の店頭で、このようにたくさん積まれていたのを見て、この駅弁や、ひびきのみそだれの事を知りました。

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黒豚みそだれ弁当の外観は、なかなか良かった。掛け紙も下記のものがスタンダードで、それ以外にも時折、鉄道ファンが喜ぶようなものが使われることもあったそうです。

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中身はこのような感じです。私は今まで食べてきた駅弁の記憶から、この「タレ」がかかっている様子を見て、少々嫌な感じが致しました。で、一口食べた感想は、「しょっぱすぎて豚肉の味を感じないぞ」でした。

 

おまけに、ごぼうの金平も同じく異様に味が濃くて、味噌だれ豚の味の濃さとダブルでやられる感じであり、脇役なのだからメイン料理を引き立てなきゃいけないと思ったのでした。小松菜も味が濃かったので、口の中のしびれが取れない感じなのでした。

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色々と不満がある中で、今回は全面的にリニューアルを果たしたわけで、こうしてきちんと改善をする事が出来る業者さんは、将来的にも成長が期待できるなと感じた次第です。と同時に、やはりこういう会社のファンになってしまいますね。

 

(2016年4月4日、大宮駅で購入。1030円)