愛媛甘とろ豚そぼろ弁当
愛媛甘とろ豚そぼろ弁当(松山駅)・・・ひときわ際立つ、辛めの豚そぼろの味わい
★2018年4月、松山駅弁の鈴木弁当店さんが、業績不振により廃業しました。松山駅から駅弁が失われた形です。したがって、本ページは貴重な記録としてご覧ください。
今日の愛媛新聞より。
— ぽちまる@10/19きらら展 大阪 (@pochi_maru) April 4, 2018
JR松山駅の駅弁、姿消す。
名物の「醤油めし」が・・・ pic.twitter.com/1e4pBxBWEu
JR四国の予讃線、松山駅にて、5つの駅弁を買ってきました。本ページで紹介する愛媛甘とろ豚そぼろ弁当と、醤油めし、松山鮨、マドンナ弁当、オムスビ弁当です(一緒に行った妻とシェアしながら食べています)。
今回、松山駅で購入した唯一の肉系駅弁になりますね。駅弁の外観としては、一般的には食品業界では使われる事が非常に少ない、青色の掛け紙を使用しているのが特徴です。甘とろ豚とは聞きなれない言葉ですよね。掛け紙の説明書きを記すと、
「愛媛で生まれたこだわりのブランド豚です。甘くとろける良質の脂身と、最高級のジューシーな肉質が自慢です。希少価値の高い中ヨークシャー種を父に持ち、愛媛の裸麦を配合した専用資料で大切に育てられています。」との事。その豚肉を、そぼろにした駅弁なのです。
愛媛甘とろ豚そぼろ弁当の中身は、どんな感じになっているでしょうか。動画にも撮りましたので、下記をご覧ください。
購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
購入場所
松山駅の改札口を入った正面やや左側、ホーム上の鈴木弁当店の簡易売店。
購入日時
2017年9月26日、お昼ぐらいに取り置きを予約して夕方前に受け取り。
価格
750円(税込み)
ラベル表示
販売
有限会社鈴木弁当店
愛媛県伊予郡松前町浜752-6
089-984-2100
(ホームページはありません)
豚肉弁当だと思わせて、実は全体のバランスで楽しむタイプの駅弁
今回は愛媛甘とろ豚そぼろ弁当を松山駅で購入して、伊予西条駅にほど近いトレインビューホテル、エクストールイン伊予西条から、鉄道を眺めながら駅弁を頂きました。夜中に、電気機関車がやってくるのを眼下に望みながら、駅弁をダラダラと食べ、お酒を飲んでました(^^♪
さて愛媛甘とろ豚そぼろ弁当、開封するとこんな感じです。豚のそぼろとは知っていましたが、こうやって見てみると、一瞬鶏そぼろかと勘違いしました。だって、玉子そぼろと半々になっていますから、普通はこの場合は鶏そぼろですよね。
錯覚をさせられる豚そぼろは、まず第一の感想としては、箸ではなくてスプーンが欲しいという事ですかね・笑。酔ってくると、ボロボロとこぼしてしまいます。
味覚的には、鶏そぼろと違ってやはり豚肉らしい強さを感じる味わいと言ったところでしょうか。この駅弁屋さんにしては、かなり濃いめの味に仕上がっているとも感じます。
そぼろにすると、「とろけるような脂身」を全く感じなくなってしまうので、その点で、ある意味想像と違いますから、ちょっと損しているなとも思いますね。
ただ、豚そぼろって、玉子そぼろにもよく合うのですね。それは意外でした。玉子そぼろには勝手に「鶏そぼろ以外は無い」のだと思いこんでいた自分がいました。
豚肉の駅弁なのに、鶏の唐揚げが入っているのはご愛敬でしょうか。できれば甘とろ豚の唐揚げとか、そういうものが入っていたら最高なんですけど、難しいかな。隣には厚揚げなどの煮物、そして鮭が見えます。
反対側には、酢の物やパセリ、蕪のお漬物やわさび漬けなどが入れられていました。
そして実は、今回この駅弁を食べて一番感心したのが、この鮭が素晴らしく美味しかったという点。鮭のハラスの部分かそれに近い部位を使った焼き鮭であり、こちらのほうがまさしくとろける口当たりで、駅弁で食べられる鮭の中では、間違いなく3本の指に入ると思ったほどでした。
それと、ご飯が単純な白飯ではなくて、中に何か入っていました。調製元の鈴木弁当店さんの駅弁のラベル表示と中身が必ずしも一致しないのでよく分からないのではありますが、ラベルに書いてある鯖節が一緒に混ぜてあるのでしょうか。うーん、気になる。いずれ再度食べて確認してみよう。
食べ終わったら、デザートとしてオレンジを頂けるのも非常に良いですね。何といっても駅弁の旅では不足しがちなビタミンCを補えます。旅行中はうっかりするとビタミン不足になりますから、こういった配慮はとても嬉しいです。
以上、松山の愛媛甘とろ豚そぼろ弁当のレビューでした。松山駅の他の駅弁と同様、全体のバランスが非常に良いですね。ブランド豚に集中特化した駅弁かと思わせて、実は様々な味を楽しめるというのは、この駅弁業者が作る駅弁の「方向性」なのかもしれませんね。