終売となった駅弁の記録 ~鉄宿別館~

既に販売が終了してしまった駅弁の記録を残します

志ぐれ茶漬

あい志ぐれ茶漬(亀山駅)・・・いつ消滅してもおかしくない「幻の駅弁」

関西本線亀山駅。ここに、いつ消滅してもおかしくないような駅弁が存在するのは、以前から知っていました。しかし新幹線や特急で全国を旅していると、ローカル列車しかやってこないような亀山駅には、足が遠のくものです。

 

今回、久しぶりに青春18きっぷ関西本線に乗車しようと思いました。となるとすぐに思い浮かべるのは、亀山駅の駅弁で、いとう弁当店さんが細々と調製している志ぐれ茶漬です。

ただし、2019年7月現在、休止中のようです。再開した時のために、本ページの情報を残しておきますので、どうぞご覧になってください。

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かねてから恋い焦がれていた幻の駅弁をようやく調達して、亀山駅の雰囲気に浸りながら、亀山駅のホームで志ぐれ茶漬を頂きましたので、その記録を残しておきます。

 

なお、お茶漬けなので、写真のように別途、お茶も付きます。本体は900円、お茶は100円です。お茶無しでも買えますが、とうぜんお茶を入れた方が美味いので、お茶は必須です。(ご家庭でお召し上がりの時は、自宅でアツアツのお茶を入れて食べると良いです。)

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志ぐれ茶漬の掛け紙が、紐と割りばしで隠れていたので、改めてもう1枚撮っておきます。非常に歴史を感じさせる駅弁の掛け紙ですね。コレクターならば、手元に保存しておきたくなるのではないでしょうか?

 

ちなみにこの掛け紙、写真には載せてませんが、端っこに民謡の歌詞のようなもの、「桑名の殿様、時雨で茶々漬、ヨーイトナー」などの謎の文字羅列が記載されていて、ますますコレクションとしてユニークなものだと思いました。

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(2017年1月6日、亀山駅前のいとう弁当店で購入。お茶と合わせて1000円。)

 

調製元のいとう弁当店に、志ぐれ茶漬を取りに行く

このお茶漬け駅弁、かつては亀山駅でも売られていましたが、今は駅前のいとう弁当店の店内のみの取り扱いになります。

 

平日や土曜日が営業日で、私が訪問したのは金曜日だったので、問題は無いとは思われましたが、1月6日と正月明けだし、関東からわざわざ買いに行ってまさかの臨時休業なんかだとシャレにならないので、予め電話予約して行きました。(電話番号は本ページ下段)

 

電話の受け答えを聞くに、「こりゃ~かなりの田舎の店舗だな」と直感しましたが、現地に行ってお店を見たらご覧の通りで、昭和時代から時間が止まっているとしか思えないような佇まいでした。

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このいとう弁当店の位置は、動画をご覧になった方がすぐに理解できます。下記をご覧ください。

 

駅弁が存在すると知らなかったらまず入らないようなお店の前に来ると、矢印の通り、たいへん古い「駅弁の案内」のようなものが貼り付けられているのを見つけて、店内に入りました。

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店内の様子は、あえて写真には撮りませんでした。一言で言うと、昭和時代の中期から時が止まっている、とだけ申しましょうか。腰の曲がったおばあちゃん二人が店内を切り盛りされていて、「ああ、もしもの事があったら、この駅弁はヤバいな」と思わせるに十分でした。

 

店内は暗く、目を凝らすと、なお一層暗い奥の部分に喫茶スペースがあり、店内で志ぐれ茶漬を頂く事も出来ます。が、店内で食べると普通に丼によそられて配膳されますので、「駅弁」を食べたい人は、持ち帰りをすべきです。

 

駅弁以外には、おにぎりやサンドイッチなどが売られていました。

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上記は、店内に貼られていた志ぐれ茶漬の案内表示です。亀山駅到着時間が分かれば改札口までお持ちしますと書かれていますが、あのおばあちゃん達に駅まで茶漬けを持って行かせるのは忍びない事なので、皆さんもいとう弁当店まで取りに行ってくださいね。

 

⇒参考:東海地方における鉄道の見えるホテル一覧